設計事務所の財産は「人」であるという考えのもと、山下設計は「人材育成」に大きな力を注いでいます。
ここでは山下設計の人材育成システムの一部を紹介します。
建築意匠系(都市計画・インテリアなどを含む)の入社1年目の社員は、すべて本社の「OJT室」に配属されます。その後、次年の3月までの1年間、下記のプログラムに沿って設計の基礎を学びます。
尚、専門性の高い技術系(構造・電気・設備)とコスト設計部採用社員は、当該部署の専門教育プログラムによる教育を行います。
「経験」は力をつけるための近道です。OJT室の社員を1年間、3~4ヶ月ごとにプロポーザル、企画設計、基本設計、実施設計の各フェーズの仕事に計画的に配属します。1年で設計のすべてのフェーズを経験することで、仕事全体の流れを早く理解することができます。
入社後3年程度で身につけるべき内容をチェックリスト化し、目標や進度を自己管理できる「設計の進め方ハンドブック」を整備しています。OJT室社員に配布して設計力の向上をサポートしています。
週に1日を自己研鑽に充てる制度です。自己研鑽日は具体の業務は行わず、BIM研修や法規研修など規定プログラムに沿った研修のほか、仕事に役立つテーマを自主設定してその研究や学習を行います。
1年間で2~3回、1泊2日で全国各地の工場などものづくりの現場を訪れて、さまざまな建築資材や製品がどのように作られているのかを学習します。OJT室配属社員に加え、技術系社員、一般職採用社員もこの研修に参加します。
OJT室では、一級建築士の早期取得に向けたさまざまな支援を行います。特に製図試験合格に向けて、手描き図面研修、社内模擬試験と先輩社員による講評会を実施しています。またその他にも、受験者に対する社外対策講座受講費用に対する融資も行っています。
具体の仕事の上司とは別に、すべての新入社員一人一人に対して、近い世代の社員から「ブラザー」や「シスター」を、さらにベテラン社員の中から「ファーザー」または「マザー」を決めます。彼ら「ファミリー」は業務以外の悩みごとなどを気軽に相談できる相手です。
すべての新入社員を対象に、配属前の「入社時研修(4月中旬まで)」と、各部署配属後の「3か月研修(6月末まで)」を実施しています。
「入社時研修」では山下設計の歴史から始まり、ビジネスマナーやプレゼンテーションスキル、図面作成やディテールなど基本的な事項について、「3か月研修」では週に1日、各部署の先輩社員による座学研修を実施しています。