新宮市文化複合施(丹鶴ホール)が第3回日本建築士会連合会建築作品賞「優秀賞」を受賞しました。
本作品は、熊野信仰の中心地として千数百年の長さにわたって、独特な地域文化が育まれている環境の中に位置するホール・図書館・熊野学センターからなる複合施設です。
世界文化遺産・速玉神社の参道に面する計画敷地は、新宮城址、熊野川など、特徴的な地域景観に囲まれています。
大地、人、歴史によって生まれた個性的な地域文化を未来につなぐため、独特な地域景観を俯瞰する視点を持つ回遊型の図書館と、音楽ホール・実験劇場や美術館に変化できる広場=ホールの積層をデザインしました。
「地域を俯瞰する場」と「みんなが集まり活動する広場」、複合施設を2つの空間の積層に置き換えることで、時代を越えて残り、成長する、そんな公共の場を目指しました。